クラウディアのしゃららダイアリー

アラフィフおひとりさま女が50才を機に新しいことに挑戦している日々のはなし。

治療編 乳がん初期で発見、からの顛末記

50才の誕生日を迎えると同時に乳がんが見つかってから丸3年、現在、治療継続中。おかげさまで比較的、初期だったこともあり、深刻な状況にならずに済んでいる。色々な偶然やラッキーが重なったのだが、私の体験をお伝えすることで、少しでもどなたかの参考になればと思い、これまでの経緯を書いてみることにした。

 これまで投稿したシリーズ、

 

手術編 乳がん初期で発見、からの顛末記」

検査編 乳がん初期で発見、からの顛末記」

告知編  乳がん初期で発見、からの顛末記

予兆編 乳がん初期で発見、からの顛末記」

の記事を貼り付けるので、よかったら、そちらから読んでみてください。

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手術から1ヵ月後、再び大学病院へ

無事、手術の2日後には退院することができ、退院した翌日からは普通に通勤電車に乗って仕事にも行くことができた。おかげさまで予後はとても順調だった。

1ヵ月後に様子を見せに来てくださいと言われていたので、SB大学病院を訪れた。

やはり、その日のブレストセンターの待合室はぎっしりと人で溢れていた。私もようやく空いている席を見つけて座ったが、全然、私の番は回ってこない。2時間近く経った頃に隣のご婦人が話しかけてきてくれた。

「主治医の先生はどなた?」私が「G先生です。」と答えると「私もG先生なのよ。もうずっと前から。」と。そして「私は青森に住んでいて、G先生に診てもらうために、今朝早く、飛行機で来たの。」とのこと。そして「G先生は一人一人とても丁寧に診てくださるし、私みたいに遠くからわざわざ来る方も大勢いるから、混んでるし時間もかかるのよね。いつもこんな感じよ。」とニコニコと話してくださった。この混み具合はそういうことなのかと合点がいった。

 

乳がんになって不安や心配はたくさんあるし、どうして自分がなっちゃったんだろうと落ち込んだりもするけれど、この待合室には私と同じ病気の方々がたくさんおられて、一生懸命、闘っていらっしゃるんだなと思うと、勝手に同志のような気がして勇気をもらえるのだった。

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3時間がとうに過ぎた頃、ようやく名前が呼ばれて診察室に入るとG先生がいらした。

 

「手術はうまくいきました。リンパ節への転移も見られませんでしたよ。」

 

そして「傷の具合を見せてください。」と言われて診てもらった。傷跡は乳輪に沿って3,4cmくらいの小さなもの。まだ赤味があるが、赤味が引けば遠目にはほとんどわからないだろう。立ち会った看護師さんも、「とてもきれいな傷跡ですねえ。」と感心していた。先生は、「順調ですね。これなら、次の『放射線治療』が始められますね。」とのことだった。

手術から1ヵ月経って来てくださいと言われたが、それは放射線治療を始めるために、傷の回復を待つ時間だったのだ。

 

予後は良好、次の治療へ

乳がんの治療は手術で腫瘍を切除、取り除くだけでは終わらない。それから長い治療が続くのだということは、今回初めてちゃんと知った。

 

G先生の説明によると、私の場合の今後の治療方針は次のようになった。

あくまでも素人の私が説明を受けて理解できた範囲での内容であること、必ずしも誰にでも当てはまるということではないことをご了承ください。

  

【放射線治療】

手術で腫瘍(がん)を切除して取り出したが、万が一、切除した周囲にガンを取り残した可能性がないとは言い切れないという考えのもとに、安全措置として行う。なので、放射線を患部を中心に当てて、残っているかもしれないガンを死滅させる。

これはほぼ全員が行うので、当然、私も受ける。  

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【抗がん剤治療】

もしも乳がんが乳房に留まったままでなくて染み出して、リンパ節への転移があった場合には、ひょっとしたら乳がんが全身に回っていて他の臓器に転移しているかもしれないと考える。抗がん剤を使って、全身に潜んでいるかもしれないガンを根絶させる。

ただし抗がん剤は同時にガンではない正常な細胞にも影響を与えてしまうので、様々な副作用の症状を起こす可能性があり、体へのダメージが大きい。

 

私の場合は、手術の時に、リンパ節への転移が見られなかったので、今回、抗がん剤は幸いなことに行わなくてよいでしょうということになった。

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【ホルモン剤治療】

一度、乳がんになると、怖いのは、再発と転移。残念ながら、一度、乳がんになると、健康な人よりも再発の可能性が高くなるそうだ。なので乳房での再発や他の臓器への転移を予防するのに、ホルモン剤というのを服用する。最低でも、5年間、毎日飲み続けなくてはならない。

乳がんは女性ホルモンが大きく影響すると言われていて、ホルモン剤はその女性ホルモンを低下させることでガンを抑制するというものだ。

G先生曰く、私のガンの場合はホルモン剤がよく効くタイプとのこと。 jbcs.gr.jp

 私の場合は、まず、放射線療法をして、それが終わってからホルモン剤療法をするという順番になった。 

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放射線療法の毎日

ブレストセンター(乳せん専門外来)から、同じSB大学病院内の「放射線科」に移動してこれからの治療の説明、予約を受けた。

放射線治療は、それ自体は5分くらいで終わるものだが、やっかいなのは、30日間、毎日、病院に通わなくてはならないことだ。放射線なので、極微量といっても、やはり被曝することになるので、一度にたくさんの量は照射することはできない。しかし、照射しなくてはならない放射線の総量は決まっているから、そのためには30回に分けて行わなくてはならないから、30日間、かかるということなのだ。

 

(へぇ、なってみないとわからないことがたくさんあるんだね。)

 

私はフルタイムで仕事をしているので、30日間、毎日、通うのは有給休暇を使うとしてもなかなか大変だ。

すると放射線科の先生が、「最近、1回の放射線量を増やして、約半分の16回=16日間で終わる方法も行われるようになりました。日本ではまだ、30回で行うのが主流でそれに比べると、こちらは実績が少ないのですが、乳がん治療では一番進んでいるといわれるアメリカでは、かなり増えてきていて問題ないと報告されています。どちらを選んでも構いませんよ。」と言われた。

16回で済むのだったら、それに越したことはない。後は私が決めるだけ。仕事をしながら毎日、病院に通う、16日間だったら、やり遂げられそうな気がする...というわけで、16回の方を選択した。

 

そして、放射線治療に通う日々が始まった。

毎朝、いつもより30分早起きして、仕事の前に朝いちばんで予約を取って放射線科に行く。検査着に着替えて名前が呼ばれたら、放射線室に入って上半身着衣をとって台に寝る。

いちばん最初はどこに当てるのか、放射線技師の人が慎重に調べて、左乳房のその部分にマジックで印をつけた。「これは終わるまで使うので、お風呂で洗い流さないでくださいね。」とのこと。

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そして技師の人たちは別室に行き、暗くなって、放射線照射スタート。毎日、毎朝、この繰り返し。

3日間くらい経ったところで、体の変化があらわれてきた。放射線を当てたあたりが、赤く腫れて、ヒリヒリしてきたのだ。放射線照射というのは、わかりやすく言えば、その部分だけ海で強めに日焼けしたような感じ。絵としては日焼けサロンみたいだ。

日焼けもやけどの一種だから、それがちょっと負担ではあったが、なんとか無事、16日間、通い続けることができた。

 

やったー、達成感でいっぱい♬

何かロールプレイングゲームみたいに、一つ一つクリアしていく。

 

その後、放射線を当てた部分は、しばらくしたら赤味や腫れは引いてラクになった。そうしたらその部分が黒ずんできた。放射線科の先生は「何年かしたら、この黒ずみはだんだん薄くなってくると思います。それから、どうしても乾燥しますので、保湿をしてくださいね。」とのことで保湿薬も処方してもらった。今でも時々、乾燥してかゆくなることはある。

 

また、「放射線を当てた時になるべく他の臓器に当たらないように角度には細心の注意を払って気をつけるのですが、どうしても避けられない場所もある。特に肺はそうです。経過を見せに来てください。」とのことで、その後も何回か放射線科に足を運んだ。

 

次は、長いホルモン剤治療へ

こうして、無事、16日間の放射線治療を終了してから1ヵ月後に、また、ホームグラウンドであるブレストセンター(乳せん専門外来)へと舞い戻った。手術をしたのは年明けすぐだったが、もうその頃には季節はゴールデンウィークを過ぎていた。

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次はホルモン剤治療だ。ホルモン剤治療は、ガンの再発と転移の予防のためであるが、5年間、毎日、服用しなくてはならない。

主治医のG先生が、「クラウディアさんの乳がんはホルモン剤がよく効くタイプのガンですよ。」と言ってくださったのが励ましとなった。

 

現在は元気に治療継続中

こうして、乳がんが見つかってから、手術 ⇒ 放射線治療 ⇒ ホルモン剤治療を経て、丸3年経った現在もホルモン剤の治療継続中である。3ヵ月に1回はSB大学病院から紹介してもらったクリニックで経過を診てもらっているが、おかげさまで普段は乳がんなのを忘れているくらい(過去形にはまだできない)元気に生活できている。そして、手術の傷跡も言わなければわからないくらい小さく、旅行先で友人と温泉に入る時も特に気にする必要がない、本当にありがたいことに。 

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乳がん発見から私の一連の体験をシリーズに分けて書いた。ニュースや番組でガンのことを見聞きしているが、自分が当事者になって経験するまで、実は全然わかっていなかったことがたくさんあった。乳がん治療はここ何年かで目覚ましく進化していて、早期で治療できれば、普通に元気に生活できるようになる可能性が高いそうだ。私の体験を語ることで少しでもどなたかの参考になり、不安を取り除いたり、検査に行くきっかけになったりする一助になったらさいわいである。