そのネコは、いつの間にかあらわれた
我が家の最寄り駅である東急多摩川線の下丸子駅、とても小さなその駅の前に、小さな小さな公園があります
遊具といわれるものはほとんどなくて、ブランコと鉄棒くらい
真ん中に小さい祠(ほこら)と小さい鳥居、そして、大きな銀杏の木が2本
一年に何回か盆踊りやお祭りでにぎわいますが、それ以外はとても静か
神社ではないけれど、街の鎮守の役割も果たしているのかな
その脇にベンチがあって、数年前ぐらいからか、いつしかそのネコが住みつくようになりました
昼間、子どもが多い時には、どこかにお出かけしていて、見かけないけど、
夜になると現れて、ほぼ毎日、こんなふうにベンチに佇んでいます
誰かに飼われてるのではないらしい
だけど、公園の前のスナックにちゃっかり寝床も作ってもらっています
人が近づいても、逃げないし、なんなら、触らせてくれます
街の人を癒してくれる、神様が遣わしてくれたネコ!?
時々、仕事帰りと思われる女性や白髪交じりのスーツ姿の男性、学生服の若者など色々な人が、そのベンチに座っているのを見かけます
そして、よく見たら、膝の上に、そのネコがうずくまっているじゃないですか
ネコを膝に乗せたまま、スマホをしている人、頭を撫でて話かけている人など様々ですが、ネコはじっとおとなしくしています
特定の誰かではなく通りすがりの人たちに可愛がられている
その光景を見ると、人間の方が、ネコに癒されているんだなと思います
きっとそのネコは、街の人たちを癒すために、神様がもたらしたに違いないと思うのです
だから、わたしは勝手に密かに、そのネコのことを「神様のネコ」と呼んでいます
そういうわたしも、日々、癒されています^^